さて、今回取り上げたいのはDeutsche Grammophon(DG)のマーラー企画です。その名も mahler150.com。わざわざこのために独自ドメインをとっているあたり、なかなか戦略的です。この辺りは、DGがUniversal Musicの傘下にあることも影響しているかもしれません。
mahler150.comの目玉企画は "Dream Mahler" です。DGと、同じくUniversal Musicの傘下にあるクラシックレーベルDeccaの2レーベルからこれまで発売されたマーラーの交響曲のアルバムから、自分だけのマーラー交響曲全集 My Dream Mahler を作って公開できるよ、というものです。さらに、My Dream Mahler を全部集計して、得票数の最も多いアルバムを集めてオリジナルのマーラー全集 Mahler - The People's Edition を販売しますよ、という企画も行われています。まあ、SNSっぽいところを狙った企画ですね。
ちなみに、この記事を書いている段階ではどの辺が1位になっているかというと、例えば、第2番「復活」が Zubin Mehta 指揮のウィーン・フィル盤(1975年)、第8番が Georg Solti 指揮のシカゴ交響楽団(1972年)、といった具合です。
それにしても、この企画、どうなんでしょうね。企画の性格上仕方ないとはいえ、DGとDeccaに制限されている辺りですでにムムムですし、ソーシャルネットワーク的に作った全集をCDで売るという辺りもねえ…得票数が多かったからという理由だけで聞きたいと思うかなあ…私だったら、人の意見は関係なく、自分の好きな演奏を聴きたい、と考えるに違いない、と思うんですよねえ。大体、いまどき、CD?
というわけで、ドメイン名の割には期待外れ感の漂うお話でありました。この記事を書き始めた時は面白そうに思えたんですけどね…
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