2009年10月15日木曜日

階段がピアノになったら

階段とエスカレータが並んでたらどっちを使います?やっぱりエスカレータでしょうか。そこで、エスカレータより階段を使ってもらうために、階段をピアノにしてしまった、という話です。

人が大勢通ったらうるさいんちゃう?とか、不協和音だらけにならない?とか、いろいろ疑問はあるわけですが、そういう細かいことを言う前に、とりあえず楽しそうです。実際、階段を使う人が普段より66%も増えた、なんていうテロップが入っています。

ちなみに、これ、スウェーデンの話です。ビデオを見ていて気がついたんですが、雑踏にBGMとかアナウンスの音声とか入ってないんですよね。ということは、もともと静かだから、こういう遊びが一層面白いのかな、と思いました。日本はBGMが多いですから、効果が半減してしまうかもしれません。

クラシック音楽と直接関係ないんですけど、ピアノ繋がりということで…

2009年10月13日火曜日

Nコン2009高校の部を聴いて

中学の部に引き続き、高校の部も全部生で聴くことができました。ただ、娘と二人でお留守番してましたんで、中学の部ほど集中して演奏は聴けませんでした。

結果はすでに公式ページに掲載されています。以下の通りです。
  • 金賞:杉並学院高等学校
  • 銀賞:宮城県第三女子高等学校
  • 銅賞:千葉県立幕張総合高等学校、福島県立安積黎明高等学校
「ながら」状態で聴いたので順位までは予想できなかったのですが、杉並学院、宮城三女、安積黎明が上位3校、あと1つはどこになってもおかしくないかな、と思っていました。まあまあ当たっていましたね。

この3校を上位と考えたのは、軽い声の響きが実現できているからです。世界を見渡しても、また一般団体を見ても、昔ながらの重い響きを振り回すのではなく、軽い響きでクリアに聴かせるのが最近の合唱の流れです。私も軽い響きのほうが好みですし、自分も歌い手としてそこを目指したいと思っています。その辺の自分の気持ちを反映して、予想をしました。結果が予想と大きく違わなかったということは、審査員の総意としても、軽い響きがかなり重要な審査要素であったということではないかと、勝手に推測しています。

課題曲についても書いておきましょうか。今年の曲も好きですよ。「御誦」を聴いて以来、大島ミチルさんは気にしてる作曲家の一人でしたから(今回初めてお顔を拝見しました…)。スキャットも面白いです。ただスキャットソロの時間が短いので、ここで大きく遊ぶには前後のつながりを相当考えないといけなくて、コンクール前に考えるにはどうしても優先度は低くなりますよね。

来年は、作詩が谷川俊太郎、作曲が鈴木輝昭という、すごい組合せです。会場もかなり沸いていましたね。Nコンの場合、全国大会という頂点の裾野に数多くの高校がいるわけで、そこまで考えたとき、鈴木輝昭さんを起用するというのはなかなか思い切ったなあ、という印象です。多くの生徒さんに(そして私を含めた多くの歌い手に)親しめるような、易しいけど奥が深い曲を生み出してくれるのを期待したいです。

娘ですか?この日は、2番目の宮崎学園の課題曲でテレビの画面ににじり寄って、手をぱんぱんさせてました。その後も時々気になる様子を見せてました。分かってやってるのかなあ。

2009年10月12日月曜日

Nコン2009中学の部を聞いて

今年は、NHK全国学校音楽コンクールの中学の部を全部生放送で聴くことができました。例年この日は関西合唱コンクールの出番とぶつかっていて聴けないのですが、今年は子育て真っ最中でほとんど休団状態なので、コンクールには出演しなかったのでした。

結果はすでに公式ページに出ていますが、以下の通りでした。
  • 金賞:郡山市立郡山第二中学校
  • 銀賞:熊本大学教育学部附属中学校
  • 銅賞:札幌市立真栄中学校、福島市立福島第一中学校
私の予想は、郡山第二が一位、熊本大附属と福島第一が次のグループ、という感じでした。なかなかいい線をいっていましたね。合唱経験者の妻も一緒に聴いていたのですが、郡山第二の1位は妻も同意見でした。

郡山第二は、他校に比べ、アンサンブルの目盛りの細かさが飛び抜けていました。課題曲もそうですし、自由曲のプーランクのSalve Reginaもそうです。アンサンブルの精度に関してだけ言えば、Salve Reginaをここまで歌える団は一般でもそうはないと思います。1歳の娘も、このSalve Reginaだけ、手をぱんぱんさせながら、テレビかぶり付きで見ていました。うーん、我が子ながら、マニアックだ^^;

熊本大附属と福島第一も、自由曲は郡山第二と同レベルでした。熊本大附属の高嶋みどり「白鳥」はテナーが中学生とは思えない出来でしたし、福島第一は、あの三善晃の「ドングリのコマ」をほぼ完璧に歌い切っていました。正直、ここの「ドングリのコマ」は驚きました。ただ、どちらも課題曲の精度がもう一つで、ここで郡山第二と差がついていたように思います。

真栄も、自由曲の鈴木輝昭「青」はいいと思いましたが、課題曲はもう一つ。それと、高音で天井の見えそうな声になるのが気になりました。

他にいいと思ったのは、豊春(埼玉)の自由曲、「ラプソディ・イン・チカマツ」の貳の段ですね。ただ、Nコンの自由曲の時間制限に収めるには大胆にカットしないといけないわけで、最後のほうの盛り上がる部分をばっさりカットしていました。それってどうなのかなあ。あの部分の百鬼夜行こそがこの曲の命だと思うのですよね。この部分があるが故に、どの団体も、辻先生を亡くされたときの大久保混声の演奏を決して凌駕できないと思っています。

課題曲は今年もポップスの編曲ものだったわけですが、なかなか難しいですね。合唱の枠組で評価できる曲だったという意味では良かったのですが、事前に何の知識もなかったので、いきものがかりの演奏を聴くまで、どういう言葉を乗せた曲なのか、分からなかったという…合唱だと言葉が伝わりにくいのは仕方ないので、ニュアンスでどう補うかが大事なのかなあ、と思うのですけど、気持ちを込めただけでは伝わらないし。

それで、来年もポップス(大塚愛)なんですか…どうなんですかねえ、この路線。

2009年10月5日月曜日

円高サマサマ

もう一つ小ネタを。ご承知のように、最近円高です。この記事を書いている時点で、1ドルが90円を切っています。もちろんいいこと悪いこといろいろあるわけですが、円高のときは海外サイトでのお買い物が楽しくなります。

例えば、クラシック音楽ダウンロード販売大手のClassics Onlineだと、大体アルバム1枚が10ドルです。900円ですね。ええ、2枚買ってしまいました^^;

もっと策略にはまってしまったのがGimell Recordsのダウンロード直販です。普通は320kbpsのMP3形式でアルバム1枚12ドル。これでもiTunes Storeより安いのでお買い得感があるわけですが、新しいアルバム「The Tallis Scholars sing Flemish Masters」The Tallis Scholars & Peter Phillips - The Tallis Scholars Sing Flemish Masters の発売を記念して、メールマガジン会員だけのキャンペーンをやっていまして、このアルバムと他のアルバムを合わせて買うと、すべて25%オフになるというのです。ということは、アルバム1枚9ドル、約800円!

このアルバム自体は、最近のGimell Recordsで目立つ、過去のアルバムからの再リリース+新録音というパターンで、人によっては全然目新しくないと思います。私の場合は、たまたままだ未入手の再リリースも含まれていたので、それなりに買う価値がありました。しかも800円! まだ入手していなかったアルバムを含め、6枚まとめ買いしてしまいました^^; それでも5,000円以下です。タリス・スコラーズの演奏は徐々に買い揃えていたところだったので、とてもいい機会でした。

一般に日本でのダウンロード販売は、高い、一部レーベル未参加、DRMつき、と踏んだり蹴ったりなのですが、クラシック音楽に限っては、海外の販売サイトでも普通に購入できるところが多いですし、国内のiTunes StoreでもたいていDRMなし、と、ずいぶん恵まれています。こんな状況もあり、最近、クラシックのアルバムばかり買っているような気がします。

ともあれ、円高のおかげでいい買い物ができて、ちょっと嬉しいこの頃なのでした。

Gramophone Awards 2009

The Gramophone Awards 2009の結果が発表されました。このブログで注目するのは合唱関係ということで、Choral 部門と Early Music 部門になるわけですが、さて結果は。

Choral 部門は「Elgar: The Dream of Gerontius (Sir Mark Elder指揮 Hallé Orchestra, Hallé Choir) でした。合唱パートがあるということで合唱部門ということなんでしょうが、「それって管弦楽曲なんと違うん?」とツッコミを入れたくなりました。The Sixteenの A New Heaven (イギリス合唱曲集)や Accentus のフォーレのレクイエム Laurence Equilbey, Accentus & Orchestre national de France - Faur?: Requiemもノミネートされてたんですがねえ。

一方 Early Music 部門はなかなか充実してました。まずノミネートされた3作品は以下の通りでした。
  • Byrd: Hodie Simon Petrus (The Cardinall's Musick) The Cardinall's Musick & Andrew Carwood - Byrd: Hodie Simon Petrus
  • Song of Songs (Stile Antico) Stile Antico - Song of Songs
  • Morales: Magnificat, Motets & Lamentations (Brabant Ensemble) The Brabant Ensemble & Stephen Rice - Morales: Magnificat, Motets & Lamentations
これはなかなか甲乙付け難い。全てiTunes Storeにあるので試聴してみましたが、どれもいいように思えます。で、結果はというと… Stile Antico が受賞しました。Stile Antico は以前から一押し団体なので、妙に嬉しくなってしまいました。

Stile Anticoの受賞の第一報を受けたのは、彼らの公式Twitterからでした。前にも書きましたけど、この辺りがいかにも若いメンバー中心のグループだなあと思いますし、こういうフットワークの軽さもとても好みです。