2009年6月10日水曜日

スウェーデン放送合唱団の武満徹「手づくり諺」

Sveriges Radio P2の放送をチェックする日々が続いています。かなり長い間この作業を続けているので、同じような曲を何度も耳にすることが増えているのですが、時々とんでもなく貴重な音源が出てきて仰天させられます。先日もそういう体験をしました。

Klassisk förmiddag - Torsdag 28 maj 2009 kl 10:03
Toru Takemitsu: Handmade proverbs (Shuzo Takiguchi i engelsk översättning av Kenneth Lyons). Radiokören. Dirigent: Stefan Sköld. Konsert 1991, Berwaldhallen. (6’44)
なんと、スウェーデン放送合唱団が武満徹の「手づくり諺」(Handmade Proverbs)を演奏した音源が放送されたのです。

武満徹の合唱曲はあまり多くありません。混声合唱のための「うた」全12曲、「風の馬」、「芝生」、そして「手づくり諺」。これだけです。演奏される回数についても、「うた」は頻繁に耳にしますが、「風の馬」は時々、「芝生」はごく稀、「手づくり諺」に至ってはほとんど演奏されていないのではないでしょうか。私も「手づくり諺」は今まで耳にする機会がありませんでした。武満徹全集CDに収録されているのは知っているのですが、おいそれと手を出せる値段ではないので、未購入なんです…

それが、あのスウェーデン放送合唱団の演奏で聴ける!いやー、久々に興奮しました。

「手作り諺」はキングスシンガーズの委嘱で作曲されたもので、もともとは男声六重唱です。それを、この音源では、カウンターテナーのパートをアルトが歌っています。そういう意味では、やや異端な演奏と言えるかもしれません。

演奏の出来自体は、さすがスウェーデン放送合唱団、の一言に尽きます。ハーモニーの純度が極めて高い合唱団なので、響きの色が微妙に変わっていく武満徹の音楽の魅力が充分に出ています。響きの凹凸の少なさ、滑らかさは、「うた」や「風の馬」の東京混声合唱団より上でしょうね。

Sveriges Radio P2 は本放送から1ヶ月間、WWW経由で放送を聴き直すことができます。上にリンクを張った番組ページから聴くことができますので、ご興味のある方は聴かれてみてはいかがでしょうか。今回の音源は2009年5月28日放送ですので、6月27日までは聴けるのではないかと思います。


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2 comments:

せき さんのコメント...

拙サイトにリンクいただきありがとうございます。
ご挨拶がたいへん遅くなりましたが、今後とも宜しくお願いします。

さて武満徹作品ですが、少なくとも日本国内では「手づくり諺」は何年かに1度のペースで歌われていますよ。少なくとも「芝生」より多いですし、もしかすると「風の馬」と肩を並べる頻度かもしれません。ただ、英語の発音がいかにも日本人的な演奏ばかりなようです。
東京六大学合唱連盟定期演奏会で法政大学アリオンコールが取り上げたことが2回ほどあって、その録音は慶應義塾ワグネル・ソサィエティー男声合唱団公式サイトの「演奏資料館」から聴くことができます。

Takeo Kunishima さんのコメント...

せきさん、どうもありがとうございます。国内で「手づくり諺」がそんなに取り上げられているとは、全く知りませんでした。「芝生」より取っ付きやすいのかな。

教えていただいたアリオンコールの音源は聴いてみました。うーん、確かに、英語の発音は…それと、なんとなく音をこわごわ出しているところが聞き取れますね。音を正しく出すので精一杯なのかな。

国内だと、なにコラの演奏なら聴いてみたいなあ、と思います。