2009年6月19日金曜日

2009年度京都賞の受賞者決定

2009年度の京都賞の受賞者が決定しました…と言っても、知らない人には「なんのこっちゃ?」と思われるでしょうね。


京都賞というのは、稲森財団が主催する国際賞です。もちろん、京セラの稲森和夫さんが関わっています。稲森財団のページからちょっと引用してみましょう。
京都賞は、科学や文明の発展、また人類の精神的深化・高揚に著しく貢献した方々の功績を讃える国際賞です。毎年、先端技術部門、基礎科学部門、思想・芸術部門の各部門に1賞、計3賞が贈られます。
私の本職は情報科学分野の大学教員なので、京都賞というと、情報科学分野の大物が表彰される賞という印象が強いのですが、実はそれだけではありません。思想・芸術部門では、音楽、美術、映画・演劇、思想・倫理といった分野で大きな功績のあった人が選ばれています。この4分野から毎年交代で選ばれており、今年は音楽部門から選ばれる年に当たっていました。

これまでの受賞者はこんな感じです。
  • 1985年:オリヴィエ・メシアン
  • 1989年:ジョン・ケージ
  • 1993年:ヴィトルト・ルトスワフスキ
  • 1997年:イアニス・クセナキス
  • 2001年:ジェルジ・リゲティ
  • 2005年:ニコラウス・アーノンクール
確かに20世紀を代表する音楽家が名前を連ねているように思います。個人的にはルトスワフスキが少々意外で、それなら武満徹を入れてくれよ、とか思ったりもしますが、まあそれはさておき。

で、今年はどうなったのでしょうか。公式ページから引用します。
ピエール・ブーレーズ (Pierre Boulez)
「作曲・指揮・著述・組織運営を通して時代を牽引し続けてきた音楽家」
作曲家として、セリー音楽の推進から電子音響技術の活用まで、常に革新的な作品を通じて現代音楽界に大きな足跡を残すとともに、指揮・著述・組織運営にわたる広範な活動を展開。そのいずれにおいても刺激的な創造性に富んだ多大な影響力を発揮して、第二次大戦後の西洋音楽界をリードし続けてきた。
ということで、ブーレーズが受賞したということです。プレスリリースを読んでいきますと、広範囲に渡って先進的な活動をしてきたことが主に評価されたようで、単に名指揮者、あるいは作曲家としての評価ではないようです。情報科学分野でも、単なる素晴らしい業績というよりは、広範囲の分野に極めて大きな影響を与えた人がこれまで受賞していますので、この評価尺度なら納得できるところです。

京都賞の授賞式は11月頃に京都の国際会議場で行われています。ブーレーズは現在80歳を越えていますが、これに合わせて来日することになるのでしょう。もしかしたら、今回の来日が生ブーレーズの見納めになってしまうのでしょうかねえ。

1 comments:

QM さんのコメント...

遅れた投稿で失礼します。私どものピエール・ブーレーズのブログに、そちらのサイトをご紹介させていただいていますので、
ご確認の上、ご了承いただけれさいわいです。
こちらの記事もご覧いただければ、さいわいです。