2009年5月5日火曜日

最近見つけた注目合唱団(2): Stile Antico


最近見つけた注目の合唱団、2団体目は Stile Antico というイギリスのヴォーカルアンサンブルです。この団体もiTunes Storeのクラシック部門を眺めていて、偶然発見しました。各パート3名、総勢12名の少人数アンサンブルですが、とにかく若い。大学を卒業して間もないメンバーも複数人含まれているようです。しかし、Googleなどでいろいろ調べてみると、デビューアルバムが2007年のグラミー賞 the Best Small Ensemble Performanceカテゴリにノミネートされたり、この年に行われたStingのDowland project世界ツアーの前座として同行したり、と、実績充分の団体です。

ルネッサンスものをレパートリーとするヴォーカルアンサンブルにはいろいろな団体があり、個性も様々ですが、Stile Antico は非常に端正で澄んだ響きを追求する団体のように感じます。タリス・スコラーズ(The Tallis Scholars)と同じ流れに位置します。タリス・スコラーズ大好きな私は、この響きを聴いただけで、はまりました。

これまでに3枚のオリジナルアルバムを出しています。いずれもAmazon.co.jpでは扱っていないようなのですが、iTunes Storeでダウンロード購入することができますし、CDもオフィシャルサイトで購入することができます。

  • Music for Compline (2007年) Stile Antico - Music for Compline
  • Heavenly Harmonies (2008年) Stile Antico - Heavenly Harmonies - Music of Thomas Tallis & William Byrd
  • Song of Songs (2009年) Stile Antico - Song of Songs
興味深いことに、3枚のアルバムを通して聴くと、アンサンブルとしての実力が着実に上がっているのが分かります。1枚目では、特にソプラノがやや固く、アンサンブルの響きとしては今一歩と思える瞬間も多々あるのですが、2枚目ではそれが劇的に改善され、響きの凸凹が目立たなくなっています。2枚目ではまだ個人の声が突出する瞬間があるのですが、3枚目ではそれすら目立たなくなっています。私が最初に試聴したのは3枚目だったわけで、その意味でとてもラッキーだったと思います。

オフィシャルサイトで音源を試聴することができるようなので、興味を持たれた方は是非試聴してみてください。個人的には、タリス・スコラーズの正統な継承グループになるかも、と思っているくらい期待できるヴォーカルアンサンブルです。

ちなみに、自分たちの活動の宣伝の仕方が今どきの若い団体らしいなあ、と思います。なんと、自分たちのアカウントを TwitterFacebook に作ったようなのです。インターネット感度の高い方なら、これだけでピンとくるものがあるでしょう。えー、早速 Twitter でフォローさせてもらいました。そしたら10分くらいで「こっちからもフォローしたよ」と返事がありました(苦笑)。スタッフのやっていることだろうとは思いますが、なんと素早い反応。

ところで、前回ご紹介したConspirareも、今回のStile Anticoも harmonia mundi レーベルからのリリースなんですよね。harmonia mundi、いい仕事してます。