2008年5月30日

クラシックのアルバムのジャケット写真をiTunes Storeからうまく取得するコツ

最近のiPodは、Cover Flowのように、アルバムにちゃんとジャケット写真を付けていると楽しくなる仕掛けがたくさん入っています。今のiTunesだと、CDから曲の取り込みをしても、iTunes Storeからジャケット写真を自動的に取得して設定してくれます。


が、クラシックのアルバムの場合、この機能がほとんどまともに働いてくれません。本当に該当するアルバムがiTunes Storeにないことも多いのですが、iTunes Storeにあるのに取れない、ということも実は結構多かったりします。

私、どうも偏執狂的なところがあって、Cover Flowが登場するずっと前からジャケット写真を付ける作業を地道に続けていました。今のところ、インターネットラジオの録音やプライベート版CDなどを除くと、95%以上ジャケット写真がついているのではないかと思います。クラシックもかなりの割合でジャケット写真を付けることに成功しています。

そんなわけで、経験を基に、クラシックのアルバムのジャケット写真をiTunes Storeから取得するコツについて書いてみます。

まずは、ジャケット写真を付けたいアルバムがiTunes Storeにあるかどうかを調べなければなりません。これは、アーティスト名でiTunes Storeを検索するのがよいようです。iTunes Storeを表示した状態だと、右上の検索ボックスが「iTunes Storeを検索」となります。ここに、アーティスト名を原語表記で入れてみましょう。クラシックは外国のレーベルが多いですから、カタカナ表記ではほとんどヒットしません。日本人のアーティストの場合は、日本語表記でもローマ字表記でもたいていヒットするようになっています。この検索ボックス、入力補完の機能がありまして、途中まで入力すると、iTunes Storeに入っているアーティストの中から該当するものを候補として出してくれます。これ、結構重宝します。

さて、アルバムがあったとしましょう。ジャケット写真を付けたい楽曲を選んで、iTunes mini store(iTunes 下方のiTunes Store情報の表示欄)に当該アルバムが表示された場合は、何の工夫もなくジャケット写真が取得できる可能性が高いです。右クリックして「アルバムアートワークを入手」を実行しましょう。

iTunes mini storeに当該アルバムが表示されなかった場合は?これは、iTunes Store中のアルバム情報と、手元のiTunesに保存されているアルバム情報の照合がうまくできなかったことを意味します。この状態のままでは、ジャケット写真は取得できません。で、手元のiTunesのほうの楽曲情報を編集して、iTunes Store中のアルバム情報との照合に成功させてあげるわけです。

経験的に、ポイントは2つあります。

まず、アルバムのタイトルを完全に一致させること。「完全に」というのがミソで、記号の使い方、誤植も含めて完全に一致させる必要があります。

次に、アーティストを1人だけにすることです。クラシックの場合、指揮者とオーケストラというように、アーティスト情報に複数の演奏家を含めてしまいがちです。が、これだとほとんどうまく照合できません。iTunesは、「アーティスト」欄のデータがiTunes Storeのアーティスト名と完全に一致するかどうかを見ているようです。Eric EricsonやSwedish Radio ChoirはiTunes Storeにあっても、"Eric Ericson & Swedish Radio Choir" というアーティストはいないので、照合に失敗するわけです。こういう場合は、「アーティスト」をEric Ericson(またはSwedish Radio Choir)とし、「アルバムアーティスト」に Eric Ericson & Swedish Radio Choir と書きましょう。

これで、mini storeに当該アルバムが表示される可能性がかなり高くなるはずです。

…と、ここまで書いておいてなんですが、mini storeに正しくアルバムが表示されているのに、間違ったジャケット写真を取得してくるケースもあります。この場合のいい解決策は見つかっていません。あきらめて、Amazonあたりからジャケット写真を探すのがよいと思われます。

iTunes Storeで購入した楽曲の場合は、アーティストが Eric Ericson & Swedish Radio Choir みたいになっていても、ちゃんとmini storeに当該アルバムが表示されます。これは、たぶん、アーティスト名以外の情報(iTunes Store内での通し番号のようなもの?)を見ているのだと思われます。

2008年5月18日

Orphei Drängarの常任指揮者が交代

オルフェイ・ドレンガー(Orphei Drängar)はスウェーデンを代表する素晴らしい男声合唱団です。北欧のレーベルBISから何枚もCDが出ていて、日本の男声合唱団でも、この団のレパートリーを結構参考にしているのではないでしょうか。かつてはエリック・エリクソンが指揮していて、現在はロベルト・スント(Robert Sund)が常任指揮者を務めています。


ところが、この4月にスウェーデンで行われたツアーをもって、ロベルト・スントが指揮者を退いたようです。公式サイトの記事を読むと、40年以上この合唱団で歌い、20年以上指揮者を務めたとありますから、60歳は越えているでしょうか。ということは、年齢の問題かもしれません。

後任の指揮者には、これまたスウェーデンを代表する混声合唱団 Allmänna Sången を長年指導してきた女性指揮者のCecilia Rydinger Alinが就任することが、団員の投票によって決定しました。熊本で行われた第59回全日本合唱コンクール全国大会の審査員でしたので、姿を見た方も多いかもしれません。私もその一人です。9月から本格的に活動を行い、今年の12月にお披露目コンサートがあるようです。

4月23日にストックホルム・コンサート・ホールで行われたロベルト・スントの引退ツアーの最終公演は、5月1日にSveriges Radio P2で放送されました。聞き逃した!という人もまだあきらめるのは早いです。今月中なら、Sveriges Radio P2のアーカイブで聴くことができます。P2 Live Klassisktのアーカイブの中の5月1日(torsdag 1 maj 2008)の分です。Sveriges Radio P2のアーカイブの聴き方は以前に書いた記事を参考にしてください。保存期間は1か月しかありませんから、ロベルト・スントの最後の公演を聴くなら今しかありません。

2008年5月15日

ASIMOがオーケストラの指揮をした

Robot overlords taking to classical music


ホンダのASIMOはテレビ番組やコマーシャルでおなじみですね。二足歩行型のロボットです。
ASIMO君、ついにオーケストラの指揮者としてもデビューしたそうです。5月13日に、デトロイト交響楽団のメンバーを相手に Impossible Dream (アメリカでのホンダのCM曲)を振ったようです。リンク先にはそのときの写真が掲載されています。
ASIMO君、なかなか立派な指揮者ぶりです。最後にオーケストラのメンバーに向かって日本風のお辞儀をするところがなんとも可愛らしい。詳しくは以下の動画をご覧ください。

2008年5月14日

Gimell Recordsも直営ダウンロード販売開始

Gimell Recordsと言えば、タリス・スコラーズのプライベートレーベルとしてご存知の方も多いですよね。

久しぶりにGimell Recordsのサイトに行ってみたら、デザインが一新されていました。しかも、なんと!直営のダウンロード販売を始めているではないですか。Gimell RecordsはiTunes Storeでは販売をしているものの、なんとなくダウンロード販売には積極的ではなかったように思っていただけに、驚きました。
驚いたことはまだあります。ダウンロードできる形式が凄いのです。320k bps, DRMなしのMP3以外に、CDクオリティ(16bit, 44.1kHz, 非圧縮)、さらにそれを越えるStudio Master(24bit, 44.1kHz, 非圧縮)とStudio Master Pro(24bit, 88.2kHz, 非圧縮)という凄い音質のものが提供されています。Studio Master ProはCDのサンプリング周波数の実に2倍、しかも24ビットですよ!どんな音質なのでしょう。想像できません。一部のアルバムについては、Studio Master, Studio Master Proの5.1サラウンド版まで用意されていますよ!
非圧縮の音源に関してはWMAとFLACの2通りが用意されており、Windows, Mac, Linuxすべてに親切です。お値段は、1枚もののアルバムで、MP3が11.99ドル、CDクオリティが15.99ドル、Studio Masterが19.99ドル(5.1サラウンドは23.99ドル)、Studio Master Proが23.99ドル(5.1サラウンドは29.99ドル)となっており、MP3ならiTunes Storeよりもお得、Studio Master Proですら通常のCDよりお得だと思われます。
後発のサービスのほうがいいものを出してくるのは世の常とはいえ、これは心底驚きました。iTunes StoreはDRMつきなので、いくつかiTSで買ってしまったのが悔やまれてしまうくらいです。
Chandos, Deutsche Grammophon, classicsonline.com, iTunes Store, そして今回のGimell…クラシック音楽の世界のダウンロード販売は完全にDRMなし・高音質が主流になってしまった感がします。しかも嬉しいことに、日本からでも何の問題もなく購入できるサービスばかりです。
私はポピュラーもかなり聴くのですけど、ポピュラーはDRM無しどころか、日本ではまだiTunes Storeに出荷すらしていない大手レーベルがたくさんありますから、クラシックとの条件の差は開くばかりです。さすがにこれだけ好条件で購入できるサービスが増えると、クラシックを買う優先度が高くなりますねえ。…というわけで、今週はクラシックのアルバムを衝動的にたくさんダウンロード買いしてしまったのでした…

追記:Gimellはネットワークオーディオ機器まで販売しだしたようです。本格オーディオ路線まっしぐら、という感じですねえ。