2007.09.09.(日) 15:00〜、いずみホール
指揮: 伊東恵司、ピアノ: 細見真理子
- Pekka Kostiainen: Missa in deo saltare meum より Gloria
- 瑞慶覧尚子: 沖縄のうたによる混声合唱組曲「うっさくゎったい」
- ノルウェー合唱曲集「白夜の響き」: Laudate (K. Nystedt), Dona nobis pacem (E. Grieg), Våren (E. Grieg), Dalakopen (B. Kruse編曲), Bruremarsj fra Østerdallen (P. H. Indrehus編曲), Kilden (G. Pedersen編曲), Amen! Jesus han skal råde (H.. Sommerro編曲)
- 信長貴富: 混声合唱とピアノのための「くちびるに歌を」(混声版委嘱初演)
メインの合唱団の活動を休んでいるので、せめてあちこちの団を聴いてみたいなあ、と思って、淀川混声合唱団の演奏会に行ってきました。
多くの聴衆のお目当てはどうやら第4ステージの信長作品の初演だったようで、実際、信長氏本人も来ておられました。が、私はそんなことには無頓着で、よどこんの北欧ものが聴いてみたい、というのが一番の目的でした。コンクールで彼らの演奏を聴いていて、北欧ものはきっと合うだろうな、と思っていたからです。そして、期待通りの演奏をしてくれました。
彼らの一番の特徴は、クリアで、雑味が極めて少ない響きです。中規模以上の団でこれだけの響きを出すのはたいへんなことで、非常な努力を重ねられていると推察しています。
第1ステージ、第3ステージではその長所が充分生かされていたと思います。特に素晴らしかったのが、第3ステージで演奏した Kilden でした。現在来日中のノルウェー・ソリスト合唱団の指揮者、Grete Pedersen が編曲したノルウェー民謡で、アルトソロが歌う不思議な旋律に、ヴォカリーズのハーモニーが重なる印象的な曲です。世界合唱シンポジウムでオスロ室内合唱団が演奏していた曲です。この日のよどこんの演奏は、アルトソロも素晴らしかったですし、バックのハーモニーもクリアな音が重ねられて、繊細なハーモニーを醸し出していました。
で、一般的には期待されていたと思われる第4ステージですが…私の感想は「悪くないけど、よどこんならもっとできるよね」という感じです。北欧ものよりも音楽が情熱的で、曲の温度が高いわけです。このときに響きが乱れて、雑味が多くなる気がしました。雑味を抑えたまま曲の温度を上げるのはとても難しいことで、簡単にできることではありません。が、これだけクリアな響きの出せる彼らならやれる可能性があると思うし、そこまでやってほしい。
ともあれ、とてもいい演奏会で、わざわざ大阪まで出向いた甲斐がありました。ところで、アンコールでは「シャガールと木の葉」の作曲家かつよどこんの団員である北川昇さんの新曲披露がありました。好きな方は要注目でしょうか。