久しぶりの投稿になります。この時期は毎年、本業がたいへん忙しく、文章をまとまって書くだけの心の余裕がなかなかとれません。少し落ち着いてきましたので、ぼちぼち書いていきたいなあと考えています。
さて、昨年発売されたCDでとても気になるものがありました。ザ・タロー・シンガーズが武満徹の「うた」を録音したものです。私が定期的に拝見している日記・ブログでも評価が高かったですし、そもそも私は武満徹が大好き(合唱に限らず)なので、ぜひ聴いてみなければ、と思っていました。ようやく聴けましたので、感想を書いてみたいと思います。
比較的容易に入手できる「うた」のCDには、東京混声合唱団、晋友会合唱団、大阪ハインリッヒ・シュッツ合唱団の3種類がありました。過去の記事でも書きましたが、私はこのうち、東京混声合唱団がダントツに好きです。ただし、ハーモニーの精度がもう一つなこと、新曲の「明日ハ晴レカナ、曇リカナ」が入っていないこと、この2点が不満点でした。
今回のザ・タロー・シンガーズによる録音は、ハーモニーの精度、音楽の構成の点で高く評価できるものだと思います。もちろん「明日ハ晴レカナ、曇リカナ」も入っています。
ですが、東京混声合唱団とザ・タロー・シンガーズ、どちらを取るかと言われたら、東京混声合唱団を取ってしまうでしょう。差は音楽の表情付けです。アゴーギグと言ってもいいでしょう。東京混声合唱団の演奏はどこにもよどみがなく、自然に流れていきます。これを聴いてしまうと、ザ・タロー・シンガーズの表情付けは不自然さが目立ってしまいます(もっとも、残りの2枚よりはずっといい表情をしているのですけど)。ハーモニーは抜群なだけに、なんとももったいないと思ってしまいました。
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