CHANDOSというレーベルがDRMなしのMP3音源のダウンロード販売を始めたという話はchorusroom管理者日記: CHANDOSの興味深い取り組みで書きました。その後時々しかのぞいていなかったのですが、昨日久々に行ってみると、なんかえらいことになってました!
まず、ドメインが変わっているのです。もともとchandos.netだったはずが、theclassicalshop.netというドメインに変わっています。レーベル名を捨てて音楽コンテンツ販売業者のような名前に変えてしまうところに、本気度がひしひしと伝わってきます。
サイトの内容も大幅に変わっています。まずCHANDOS自身がリリースしている音源に関しては、CDの通信販売のほか、DRMなし・192kbpsのMP3、WMA-losslessの2通りでのダウンロード販売が行われています。すべての音源について3通りの販売が行われているばかりか、今後リリースする音源についても同様の形態での販売を行うと宣言しています。アルバムの一部だけ以前に購入していた場合に、アルバムの残りの音源を安く購入できるサービス "Complete albums" や、毎月発行のNewsletter購読者向けにタダでダウンロードできるMP3音源を用意したり、と、iTunes Storeをかなり意識したようなサービスも提供しています。
さらに驚くことに、自社音源ばかりでなく、他のレーベルの音源のダウンロード販売にも乗り出しています。現在26レーベルが扱われているようです。私も知らないレーベルが多いのですが、合唱関係だとThe SixteenのCOROレーベルの名前があります。COROの場合、iTunes Storeに比べ扱われているアルバム数は少ない(iTunes StoreではCOROはほぼ全作品が扱われている)ですが、こっちはDRMなしのMP3です。なかなか悩ましいところですね。
一方で、「CHANDOSの新譜CDはすべてMP3とWMA形式でも販売される。ただし "exclusively from The Classical Shop" 」という記述も見られます。これを素直に解釈すると、ダウンロード販売はこのCHANDOSのサイトでしか行わないという意味になるのでしょうか。
現在のサイト運営方針から考えると、CHANDOSは、CD販売からダウンロード販売に軸足を移しつつあるように見えます。しかも、iTunes Storeのような既存の販売業者を通すのではなく、自社でダウンロード販売のためのシステムを構築し、自らのコンテンツは自ら販売する、そういう道をとったようです。その際、iTunes Storeに対する差別化を必ず設けています。早くからDRMなしのMP3販売を行っていたのもその意図に沿ったものでしょう。またWMA-losslessによる販売は最近始まったように見えますが、これもiTunes StoreでDRMなしの音源が販売され始めたことに対する対抗措置かもしれません。(iTunes StoreのDRMなし音源は256kbpsとはいえ圧縮音源ですから)
既存レーベルがCD販売の先行きに対して持っている危機感、iTunes Storeの存在の大きさ、レーベルからコンテンツ販売業者への(大胆だが、理にかなっているとも言える)変身、など、いろいろな意味で興味深い試みだと思います。とりあえず、ざっと見たところ聴いてみたいアルバムがいくつかあったので、ダウンロード販売で売り上げに協力しようかな、そんなふうに思っています。
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