2011年12月1日木曜日

巨大テルミン


世の中、いろんなことを考える人がいるものです。7mもあるテルミンを作ろうなどと考えた人がいるとは。


普通のテルミンは手で演奏しますが、こいつは歩いている通行人に反応して音を出すということだそうな。案外ハイテクな楽器で、カメラで前方の動きを認識して音を出すようです。

まあしかし、歩いていて突然テルミンの奇妙な音がしたら…さすがにビビリそうですねえ。

2011年4月14日木曜日

BBC Proms 2011のプログラム発表

BBC Proms 2011のプログラムが本日発表されました。今年は7月15日から9月10日までの開催となります。

基本的にこの音楽祭は管弦楽が中心ですので、交響曲や協奏曲には注目プログラムが多数あります。そっちのジャンルはあまり追っかけていない私でも、アリス=紗良・オットがグリーグのピアノ協奏曲を弾く、とか、ユジャ・ワンがバルトークのピアノ協奏曲第2番を弾く、とかいう辺りは、思わず注目してしまいます。まあでも、ここでは、自分の好きなアカペラ合唱と室内楽(とりわけ弦楽四重奏)に絞って注目プログラムを見てみましょう。

まず7月19日の深夜、ベルチャ四重奏団(Belcea Quartet)が登場します(コンサート詳細)。ここは大好きな四重奏団の一つなので、出てくるだけでも期待してしまうのですが、今回はセカンドヴァイオリンのメンバー交代が公式ページで発表されたばかりで、新メンバーでの演奏を耳にする最初の機会になるかもしれません。そういう意味でも注目してます。曲はシューベルトの弦楽五重奏曲D.944。チェロにValentin Erbenが加わります。

ついで7月25日の昼のコンサートにエリアス四重奏団(Elias Quartet)が登場します(コンサート詳細)。エリアス四重奏団は現在BBCのNew Generation Artistsに選ばれていることもあって、耳にする機会が多いのですが、古典的なレパートリーを得意にしているように思われます。このコンサートも、パーセルのファンタジア、ブラームスのクラリネット五重奏曲などを演奏するようで、この辺の曲は安定していい演奏を聴かせてくれそうです。一方、その中に、Sally Beamishというイギリスの女流作曲家の弦楽四重奏曲の世界初演が含まれています。これをどんな風に演奏してくれるのかな、という辺りが楽しみです。

アカペラ合唱の注目レパートリーは8月4日の深夜。タリス・スコラーズが登場します(コンサート詳細)。テッサ・ボナーが亡くなってからメンバーが大幅に交代し、超絶アンサンブル(?)から普通の上手いアンサンブルになった感がありますが、それでも、いいアンサンブルを聴かせてくれています。このコンサートは、ヴィクトリアのレクイエムを中心としたオール・ヴィクトリア・プログラムです。プログラム的にも期待大です。

それはそうと、タリス・スコラーズのコンサート詳細のページに指揮者のピーター・フィリップスの顔写真が掲載されているのですが、だいぶ老けましたねえ…まあ、20年前の顔写真の記憶しかなかったから、当然といえば当然なのですが。

2011年4月8日金曜日

Virtual Choir 2.0公開

来ました来ました、Virtual Choir 2.0。今回は総勢2,052名、現実ではあり得ない規模の合唱団です。宇宙で来ましたね。感想を抜きにして、まずは動画を貼付けておきましょう。

2011年4月7日木曜日

スーパーマーケットで弦楽四重奏のゲリラ演奏が始まったら

WQXRですごい動画を見つけてしまったので、ご紹介します。まあとりあえず見て下さい。



日本でも路上その他の公共の場所で有名アーティストがゲリラパフォーマンスをやることはありますが、それにしてもスーパーマーケットの中、それも魚売り場の前でやるとは…相当キテます。大体そんな狭いところでチェロなんか弾いてたら、通る人が邪魔でしょ!?

パフォーマンスをやったのはEscher String Quartet。ニューヨークを中心に活動する若手の弦楽四重奏団です。キワモノの団体ではなく、BBC Radio 3のNew Generation Artists 2010-2012に選ばれているような、充分実力の伴った団体です。私もBBC Radio 3の番組で演奏を聴きましたが、今どきの団体らしく響きがクリアなので、今後に期待できるかな、と思いました。

えー、それが、スーパーマーケットの魚売り場ですか。しかもやってる曲がベートーヴェンの「セリオーソ」の第1楽章。とってもまともです。このギャップ、なんかくらくらしそう。

WQXRの記事を見ても、なんでこんなパフォーマンスをやったのかよく分からないのですが、彼ら、WQXRの主催する室内楽フェスティバル Trout Week に出演するので、そのプロモーションなのかなあ、とも想像してます。ほら、Trout って鱒ですから。ちなみに、Trout Week自体は至極真っ当なフェスティバルで、東京クヮルテット(Tokyo String Quartet)とかエベネ四重奏団(Quatuor Ebène)なんかも出てくるようです。

メンバーの一人は「自分たちがしたパフォーマンスの中で一番変なものだ」と語っています。そりゃそうでしょう。で、残りのメンバーは演奏後(多分WQXRのインタビューの間に、でしょうね)レーズンパンを買っていた、と。まあなんというか…

Virtual Choir 2.0、公開間近

ウィテッカー(Eric Whitacre)のVirtual Choir情報です。以前Virtual Choir 2011と呼ばれていたプロジェクト、現在はVirtual Choir 2.0と呼ばれているようですが、この完成版の動画公開日程が発表されています。

ニューヨーク時間で4月7日午後6時、日本時間で4月8日午前7時です。明日ですね。

WWWでの発表によれば、ウィテッカー自身による公開イベントを行い、そこで動画が公開されたと同時にVirtual ChoirのページとYouTube(おそらくVirtual Choirのチャンネル)で公開されるようです。そのほか、公開イベントの様子はニューヨークのクラシック音楽ステーションWQXRからvideo Webcastで放映されます(日本から見られるかどうかはよく分かりませんでした)。

回を追うごとにメディアの注目が集まっているこのプロジェクト、今回もあちこちのメディアで紹介されています。おそらく、公開されたら、英語圏のあちこちで記事が出てくることになると思われます。

2011年2月12日土曜日

Beethoven: Complete String Quartet, Quintets & Fragments (Endellion String Quartet)

そういえば、お気に入りの弦楽四重奏のアルバムを紹介します、と言ったままになってました。ぼちぼち書いてみることにします。

まず、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲から始めましょう。

実は私、ベートーヴェンという作曲家があまり得意ではありません。彼の音楽は、なんか、いろんなものに逆らいながら乗り越えながら流れていくような、そういう印象を受けることが多いです。私はこう言うのを聴くと、気持ちが疲れてしまうんですよね。だから、いい曲だということは分かっていつつ、手を伸ばすのが億劫になる。そういう類の音楽です。弦楽四重奏曲も例外ではありません。弦楽四重奏の名曲ということは重々分かっているのだけど、あまりに堂々としすぎていて、気が重くなってしまいます。そんなわけで、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲の全集を揃えるときも、なるべく清楚な感じのするコンパクトな演奏を選びました。フェルメール弦楽四重奏団のものです。でも、これも結構お蔵入り状態です。

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そんなときに出てきたのが、今回ご紹介したいエンデリオン四重奏団(Endellion String Quartet)によるベートーヴェン弦楽四重奏曲・弦楽五重奏曲全集です。これも渡辺和さんのブログで知ったものですが、iTunes Storeで試聴して、これは!と思い、購入しました。期待通り、いや、期待以上のアルバムでした。

Comeplete String Quartets / Quintets & Fragments

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Beethoven: Complete String Quartets, Quintets & Fragments - Endellion String Quartet

今までベートーヴェンの弦楽四重奏曲に感じていた、音の重さが一切ないんです。極めて澄み切った、軽やかな音が流れ続けます。特に初期の作品18なんかは、ハイドンやモーツァルトの曲だと言っても信じてしまいそうです。ロマン派の出発点ではなく、古典派の延長として位置づけられる音楽になっています。

最も、この音の清澄さは解釈や演奏技術の問題だけではないようです。渡辺和さんのブログにもある通り、イギリスの音楽学者Jonathan Del Marによる改訂版を使っているのですね。というか、エンデリオン四重奏団と共同作業を行った成果ということで、これが録音という形で初めて世に出てきたアルバムになります。改訂の骨子は例えばこのへんの記事が参考になりそうです(英語ですが)。

ベートーヴェンの音楽は力強くなくては、と考える方には合わないかなあ、と思いますが、一方、私みたいにベートーヴェンの重さが辛かった方には、文句なくお薦めできます。それに、下世話な話ですが、とにかく安いんですよ。CDだと7,000円弱(弦楽五重奏曲も全部入ってですよ!)、iTunes Storeのダウンロード販売だとなんと2,600円です。正直、こんなにいい演奏がこんな金額で本当にいいの? と思ってしまいます。

2011年2月10日木曜日

New York Philharmonicのデジタルアーカイブ

Twitter経由で知ったネタです。

New York Philharmonicといえば、もちろん名門オーケストラとして名の通った団体です。最初のコンサートが1842年だったそうです。150年以上も歴史があるんですね。

さて、最近この団体がデジタルアーカイブを始めました。Leon Levy Digital Collectionsと言います。演奏団体が活動してますと、いろいろなモノがたまってきます。演奏会のプログラム、公式発表などの文書、写真、音源、映像、そして楽譜。このデジタルアーカイブは、New York Philharmonicが所蔵するこういったモノを、インターネット上で閲覧できるようにしたものです。現在のところは1943年から1970年のみが公開されています。また、音源や映像はサンプルのみの公開となっています。

それじゃあ今のところあまり面白いものはないのか、と思えてきますが、大物がひとつ出ています。バーンスタイン(Leonard Bernstein)が使っていたマーラーの交響曲第9番の総譜です。もちろんバーンスタインの書き込み入りです。バーンスタインがNew York Philharmonicの音楽監督に就任したのが1955年だそうで、ちょうどデジタルアーカイブの公開期間と重なっています。それでアーカイブに出してきたんでしょうね。

私は指揮の素養がないので、なんとなく眺める程度でしかないのですが、そもそも指揮者がどういう書き込みをして勉強しているか、ということは普段知る機会がほとんどないわけで、そういう意味で興味が湧いてきます。指揮の素養がある方なら、いろんな視点で眺めることができるんでしょうね。

しかも、題材がバーンスタインのマーラー9番。かつて、彼がイスラエルフィルを率いて大阪フェスティバルホールでやった曲。とにかくすごい演奏でした。あんな演奏を生で聴けたのは本当に幸運だったなあ。ぐぐってみたら1985年ですか。大学1年の時だったのか。…えーと、個人の思い出に入ってしまいましたね。演奏スタイルに賛否両論あると思いますが、いずれにせよ凄い題材である、と言いたかったわけです。

利用アカウントの登録等は不要ですので、興味のある方は是非どうぞ。