2012年5月16日水曜日

ヤマハ音楽教室の教材のクラシックの選曲に感心した

先日から娘(3歳)がヤマハ音楽教室に通い始めました。親が行かせたくてお稽古事させている、というわけではなくて、本人が行きたがって始めたのです。今日書いてみたいのは、その教材のお話。

3歳のコースは「おんがくなかよしコース」と言いまして、まあ、親子で楽しく音楽で遊びましょう、という感じのコースです。いわゆる楽器のお稽古とはだいぶ雰囲気が違います。

でも、一応「音楽教室」なので、途中にクラシックの曲を聴きましょう、というコーナーが挟まります。教材でもらってきているCDやDVDにも、同じようにクラシックの曲が観賞用に入っています。これ、全部ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団の演奏でして、ヤマハとしては、結構これを表に出してきてます。

まあ、今日書きたいのはそこじゃありません。本物のオーケストラを使っているというのは、すごいことなんでしょうが、驚く話ではないので…

感心したのは、その選曲なんですね。ちょっと列挙してみましょう。
  • グノー:バレエ音楽「ファウスト」より「鏡の踊り」
  • グラズノフ:バレエ音楽「四季」op.67より「バルカローレ」
  • ドリーブ:バレエ音楽「コッペリア」より「ジーグ」
  • ディーリアス:劇付随音楽「ハッサン」より「セレナーデ」
…どうでしょう? 私、そこそこクラシックは知ってるつもりですが、どれも知りませんでした。もしかしたら、バレエに馴染みのある人ならポピュラーな選曲なのかもしれませんが…

実際に聴いてみると、よく工夫してあるなあ、と思います。3歳児を飽きさせないよう、時間はどれも2分まで。優しい音楽だったり、ちょっとドッキリするような音楽だったり、いろいろ想像がふくらみそうな曲調です。選曲スタッフの博識さに脱帽させられました。

今後の教材にどんな曲を持ってきてくれるのか、今から楽しみです。

2012年5月14日月曜日

BBC Proms 2012の注目プログラム

今年もそろそろBBC Promsの季節がやってきました。今年は7月13日から9月8日までの開催となっています。合唱関係や室内楽関係は数が少ないとはいえ、なかなか注目すべきプログラムが出てきますので、やはり目が離せません。合唱を中心に、注目プログラムを独断で選んでみましょう。

まず7月15日の19:00から(日本時間で7月16日の3:00AMから)、ガーディナーがドビュッシーの「ペレアスとメリザンド」を振ります。オーケストラはOrchestre Révolutionnaire et Romantique(って聞いたことないんですが…)、合唱はもちろんモンテヴェルディ合唱団です。えーと、個人的にはガーディナーはあんまり聴かないんですが、ドビュッシーを振るのは珍しいんじゃないでしょうか。

7月23日の13:00から(日本時間で7月23日の21:00から)、Nigel Short指揮のTenebraeが登場します。古楽声楽アンサンブル好きの私としては大注目プログラムですねえ。演奏曲目は、ギボンズのマドリガルとThe Cryes of London、Julian PhilipsのSorowfull Songes(世界初演だそうです)、Steve MartlandのStreet Songsからとなっています。後半は現代の曲かな?

7月24日の22:00から(日本時間で7月24日の6:00AMから)、クロノス四重奏団が登場します。この団体、まだちゃんと聴いたことがないので、楽しみです。曲目はリンク先に書いてありますが、私はグバイドゥーリナしか知らなかったり…

8月2日の19:30から(日本時間で8月3日の3:30AMから)、The English Consortによるバッハのロ短調ミサ全曲です。指揮はHarry Bicket。彼らのウェブページを見ると、現在の常任指揮者のようですね。

8月6日の19:00から(日本時間で8月7日の3:00AMから)、バーンスタインのミサ全曲です。指揮はクリスチャン・ヤルヴィ。「ヤルヴィ?」と思ってぐぐってみたら、やはり。ネーメ・ヤルヴィの末子、パーヴォ・ヤルヴィの弟ということだそうです。バーンスタインのミサってあまり演奏されないように思いますが、どうでしょう。合唱はBBC National Chorus of Wales、National Youth Choir of Walesです。

8月20日の13:00から(日本時間で8月20日の21:00から)、エッシャー四重奏団が登場します。えーと、スーパーマーケットでゲリラ演奏してたあの団体ですね。もちろん今回はまともに演奏します。曲はHugh Woodの弦楽四重奏曲第4番とドビュッシーの弦楽四重奏曲。

8月22日の22:15から(日本時間で8月23日の6:15AMから)、I Fagioliniが登場します。BBC Promsで古楽声楽アンサンブルの演奏会が2つ流れるのは珍しいように思います。"1612 Italian Vespers"と副題がついていますので、多分、6月5日にリリースされる彼らの新譜からのプログラムと思われます。
  • Salmi a quattro chori (1612)から Deus in adiutorium, Dixit Dominus(Viadana作曲)
  • Exaudi Deus(Barbarino作曲)
  • O dulcissima Maria(Viadana作曲)
  • Plorabo die ac nocte(Grandi作曲)
  • Magnificat a 20/28 con il 'sicut locutus' (Gabrieli作曲)
  • Salve Regina(Monteverdi作曲)
  • In ecclesiis(Gabrieli作曲)


そしてそして、8月29日の22:15から(日本時間で8月30日の6:15AMから)、なんとウィテッカーがEric Whitacre Singersを率いて登場します。BBC Promsに登場するというのはびっくりです。プログラムを見ていただくと分かる通り、ウィテッカー自身の曲だけではありません。指揮者としてのウィテッカーの実力が測れる、という意味でも大変楽しみなプログラムです。

2011年12月1日木曜日

巨大テルミン


世の中、いろんなことを考える人がいるものです。7mもあるテルミンを作ろうなどと考えた人がいるとは。


普通のテルミンは手で演奏しますが、こいつは歩いている通行人に反応して音を出すということだそうな。案外ハイテクな楽器で、カメラで前方の動きを認識して音を出すようです。

まあしかし、歩いていて突然テルミンの奇妙な音がしたら…さすがにビビリそうですねえ。

2011年4月14日木曜日

BBC Proms 2011のプログラム発表

BBC Proms 2011のプログラムが本日発表されました。今年は7月15日から9月10日までの開催となります。

基本的にこの音楽祭は管弦楽が中心ですので、交響曲や協奏曲には注目プログラムが多数あります。そっちのジャンルはあまり追っかけていない私でも、アリス=紗良・オットがグリーグのピアノ協奏曲を弾く、とか、ユジャ・ワンがバルトークのピアノ協奏曲第2番を弾く、とかいう辺りは、思わず注目してしまいます。まあでも、ここでは、自分の好きなアカペラ合唱と室内楽(とりわけ弦楽四重奏)に絞って注目プログラムを見てみましょう。

まず7月19日の深夜、ベルチャ四重奏団(Belcea Quartet)が登場します(コンサート詳細)。ここは大好きな四重奏団の一つなので、出てくるだけでも期待してしまうのですが、今回はセカンドヴァイオリンのメンバー交代が公式ページで発表されたばかりで、新メンバーでの演奏を耳にする最初の機会になるかもしれません。そういう意味でも注目してます。曲はシューベルトの弦楽五重奏曲D.944。チェロにValentin Erbenが加わります。

ついで7月25日の昼のコンサートにエリアス四重奏団(Elias Quartet)が登場します(コンサート詳細)。エリアス四重奏団は現在BBCのNew Generation Artistsに選ばれていることもあって、耳にする機会が多いのですが、古典的なレパートリーを得意にしているように思われます。このコンサートも、パーセルのファンタジア、ブラームスのクラリネット五重奏曲などを演奏するようで、この辺の曲は安定していい演奏を聴かせてくれそうです。一方、その中に、Sally Beamishというイギリスの女流作曲家の弦楽四重奏曲の世界初演が含まれています。これをどんな風に演奏してくれるのかな、という辺りが楽しみです。

アカペラ合唱の注目レパートリーは8月4日の深夜。タリス・スコラーズが登場します(コンサート詳細)。テッサ・ボナーが亡くなってからメンバーが大幅に交代し、超絶アンサンブル(?)から普通の上手いアンサンブルになった感がありますが、それでも、いいアンサンブルを聴かせてくれています。このコンサートは、ヴィクトリアのレクイエムを中心としたオール・ヴィクトリア・プログラムです。プログラム的にも期待大です。

それはそうと、タリス・スコラーズのコンサート詳細のページに指揮者のピーター・フィリップスの顔写真が掲載されているのですが、だいぶ老けましたねえ…まあ、20年前の顔写真の記憶しかなかったから、当然といえば当然なのですが。

2011年4月8日金曜日

Virtual Choir 2.0公開

来ました来ました、Virtual Choir 2.0。今回は総勢2,052名、現実ではあり得ない規模の合唱団です。宇宙で来ましたね。感想を抜きにして、まずは動画を貼付けておきましょう。

2011年4月7日木曜日

スーパーマーケットで弦楽四重奏のゲリラ演奏が始まったら

WQXRですごい動画を見つけてしまったので、ご紹介します。まあとりあえず見て下さい。



日本でも路上その他の公共の場所で有名アーティストがゲリラパフォーマンスをやることはありますが、それにしてもスーパーマーケットの中、それも魚売り場の前でやるとは…相当キテます。大体そんな狭いところでチェロなんか弾いてたら、通る人が邪魔でしょ!?

パフォーマンスをやったのはEscher String Quartet。ニューヨークを中心に活動する若手の弦楽四重奏団です。キワモノの団体ではなく、BBC Radio 3のNew Generation Artists 2010-2012に選ばれているような、充分実力の伴った団体です。私もBBC Radio 3の番組で演奏を聴きましたが、今どきの団体らしく響きがクリアなので、今後に期待できるかな、と思いました。

えー、それが、スーパーマーケットの魚売り場ですか。しかもやってる曲がベートーヴェンの「セリオーソ」の第1楽章。とってもまともです。このギャップ、なんかくらくらしそう。

WQXRの記事を見ても、なんでこんなパフォーマンスをやったのかよく分からないのですが、彼ら、WQXRの主催する室内楽フェスティバル Trout Week に出演するので、そのプロモーションなのかなあ、とも想像してます。ほら、Trout って鱒ですから。ちなみに、Trout Week自体は至極真っ当なフェスティバルで、東京クヮルテット(Tokyo String Quartet)とかエベネ四重奏団(Quatuor Ebène)なんかも出てくるようです。

メンバーの一人は「自分たちがしたパフォーマンスの中で一番変なものだ」と語っています。そりゃそうでしょう。で、残りのメンバーは演奏後(多分WQXRのインタビューの間に、でしょうね)レーズンパンを買っていた、と。まあなんというか…

Virtual Choir 2.0、公開間近

ウィテッカー(Eric Whitacre)のVirtual Choir情報です。以前Virtual Choir 2011と呼ばれていたプロジェクト、現在はVirtual Choir 2.0と呼ばれているようですが、この完成版の動画公開日程が発表されています。

ニューヨーク時間で4月7日午後6時、日本時間で4月8日午前7時です。明日ですね。

WWWでの発表によれば、ウィテッカー自身による公開イベントを行い、そこで動画が公開されたと同時にVirtual ChoirのページとYouTube(おそらくVirtual Choirのチャンネル)で公開されるようです。そのほか、公開イベントの様子はニューヨークのクラシック音楽ステーションWQXRからvideo Webcastで放映されます(日本から見られるかどうかはよく分かりませんでした)。

回を追うごとにメディアの注目が集まっているこのプロジェクト、今回もあちこちのメディアで紹介されています。おそらく、公開されたら、英語圏のあちこちで記事が出てくることになると思われます。