choralnetのブログ経由で知った動画です。"Spirituals"とありますから、黒人霊歌でしょうか。それにしてもカッコイイ編曲です。
実は、以前にこの編曲を聖ヤコブ室内合唱団(St. Jacob's Chamber Choir)が歌ったのをSveriges Radio P2で聴きまして、ずっと曲目が分からず悔しい思いをしていたのでした。
歌っているLouisville Cardinal Singersという団体は全然知らなかったのですが、かなりいい演奏だと思います。YouTubeのコメントによると、2005年の第9回国際室内合唱コンクールで第2位をとった時の演奏のようです。最後で音程が乱れるのが残念ですが、聖ヤコブ室内合唱団の演奏でもやや不安定になるので、最後の部分はかなり難しいんでしょうね。楽譜が手に入るなら、見てみたい気もします。
2008年6月22日
Louisville Cardinal Singers in Marktoberdorf
2008年6月17日
iTunes Storeの格安クラシックアルバム祭りのまとめ
ここ2週間ほどiTunes Storeのクラシックジャンルで大騒ぎになっていた格安クラシックアルバムですが、祭りは完全に終わりということで、すべてiTunes Storeから消えてしまったようです。
せっかくなので、ちょっとまとめておきましょう。
話題になっていたアルバムはすべてDeutsche Grammophonのもので、Collectors Editionのシリーズの一部、およびOriginal Mastersシリーズの一部です。今年の1月に話題になった格安アルバムもほとんどがDeutche Grammophonのものでした。1回だけならiTunes Storeのミスとも考えられますが、2度目ですから、おそらくミスなどではなく、音源の卸元であるDeutsche Grammophonが意図的に行った企画であろうと考えられます。
そう考えますと、今回の件、いくつか特徴的なことが見られます。まず、おそらく日本だけの企画であるということです。すべての国のiTunes Storeを見たわけではないのですが、少なくともアメリカとドイツではこのような安売り企画は行われておらず、常識的な価格で販売されていました。例えば、ピノックのモーツァルト交響曲全集だと、アメリカのiTunes Storeでは約70ドル、ドイツでは約90ユーロとなっていました。この値段の付け方からして、たぶん期間限定などではなく、ずっとこの価格で売られ続けているのだと思われます。
次に、DRM付きでの販売であるということです。Deutsche Grammophonは、iTunes Storeでは安く販売する代わりにDRMを付ける、自社サイトではそれなりの値段を付ける代わりにDRMなしで販売する、という差別化戦略をとっています。上に述べたピノックの交響曲全集だと、自社サイトではDRMなし、320kbpsのMP3で約100ユーロで販売されています。DRMが付いているということは、iTunes Storeがなくなってしまった場合は楽曲の再生そのものができなくなる可能性が高いわけですが、Deutsche Grammophonはそれでも売れると判断したのでしょう。ちなみに、海外、特にアメリカではDRMなしに対する消費者の要求が強く、Sony BMG, Warner Music, Universal Music, EMIの4大グループも何らかの形でDRMなしの楽曲を販売しています(参考記事)。一方、日本ではそこまで状況は進んでおらず、メジャーレーベルでDRMなし販売に踏み切っているのは東芝EMIEMI Music Japanくらいです。こういった日本の状況は、当然Deutsche Grammophonの判断に影響を及ぼしていると考えられます。
最後に、今回の件について、iTunes Storeでは宣伝がいっさい行われていないということです。通常iTunes Storeでは、注目アルバムは大きくロゴが表示されたり、特集ページが作られたりして、宣伝がかなり行われます。それがいっさい行われていません。したがって、今回のアルバムは、ブログや2ちゃんねるなどを通したクチコミ、iTunes Storeでの売れ行きランキングなどによってのみ評判が広がり、売れ行きが拡大したと思われます。
以上を考え合わせると、Deutsche Grammophonはかなり周到にマーケット調査を行っていたように思われます。日本市場でのクラシック音楽の潜在的な需要、全集ものを購入する購買層の存在、DRMに対する拒否感の少なさ(もしくは、DRMという技術の知名度の低さ)、クチコミの影響力、前回の販売結果、などなどを踏まえ、今回の期間限定販売に至ったのでしょう。クラシック界でのメジャーレーベルだからこそできた企画なんだろうなあ…と思います。
2008/06/19追記:コメントで「東芝EMIはもうない」というご指摘をいただきました。その通りで、現在はEMI Music Japanとなっています。これを踏まえ、本文を一部訂正しました。
2008年6月8日
iTunes Storeの格安クラシックアルバム、続き
iTunes Storeの格安クラシックアルバムの追加です。この話ばかり続くのもどうかと思うのですが、祭りが終わるまでは仕方ないかなあ。
- J. S. Bach: Sacred Masterpieces (リヒター指揮、ミュンヘン・バッハ・オーケストラ)…マタイ受難曲、ヨハネ受難曲、クリスマスオラトリオ、ロ短調ミサ曲、以上4曲セットで1,500円です。

- Mozart: The Symphonies (ピノック指揮、イングリッシュ・コンソート)…モーツァルトの交響曲すべて入って1,500円です。

2008年6月5日
またiTunes Storeに格安クラシックアルバムが出現
今年の1月に、iTunes Storeに格安クラシックアルバムが出現したことを書きました。これ、どうやら期間限定ものだったようで、いつの間にかiTunes Storeから消えてしまっていました。
さて、そのときとは別のアルバムがまた格安で出現しています。今のところ発見できているのは以下の通りです。すべて、驚きの価格、1,500円です。リンクをクリックするとiTunesが立ち上がります。
- ワーグナー:ニーベルングの指輪(4部作すべてです!)…James Levine指揮、The Metropolitan Opera Orchestra and Chorus

- ブルックナー:交響曲全集…Eugen Jochum指揮、Berliner Philharmoniker

- バッハ:ブランデンブルグ協奏曲、管弦楽組曲、ほか(全179曲!)…Musica Antiqua Köln

いずれもDeutche GrammophonからDRMつきで出てきていますので、前回と同じく期間限定ものだと思われます。これはと思うアルバムは早めに買いましょう。
私ですか?とりあえずバッハは買いです。ブルックナーはたぶん見送り(ブルックナーという作曲家そのものが肌に合わないので)。ワーグナーは守備範囲には入っていなかったけど、1,500円なら聴いてみてもいいかなあ、という感じです。
2008-06-05 07:33追記:
もう一つ発見しました。これも1,500円です。
- バッハ:オルガン曲集(全200曲以上!)…Helmut Walcha

2008年5月30日
クラシックのアルバムのジャケット写真をiTunes Storeからうまく取得するコツ
最近のiPodは、Cover Flowのように、アルバムにちゃんとジャケット写真を付けていると楽しくなる仕掛けがたくさん入っています。今のiTunesだと、CDから曲の取り込みをしても、iTunes Storeからジャケット写真を自動的に取得して設定してくれます。
が、クラシックのアルバムの場合、この機能がほとんどまともに働いてくれません。本当に該当するアルバムがiTunes Storeにないことも多いのですが、iTunes Storeにあるのに取れない、ということも実は結構多かったりします。
私、どうも偏執狂的なところがあって、Cover Flowが登場するずっと前からジャケット写真を付ける作業を地道に続けていました。今のところ、インターネットラジオの録音やプライベート版CDなどを除くと、95%以上ジャケット写真がついているのではないかと思います。クラシックもかなりの割合でジャケット写真を付けることに成功しています。
そんなわけで、経験を基に、クラシックのアルバムのジャケット写真をiTunes Storeから取得するコツについて書いてみます。
まずは、ジャケット写真を付けたいアルバムがiTunes Storeにあるかどうかを調べなければなりません。これは、アーティスト名でiTunes Storeを検索するのがよいようです。iTunes Storeを表示した状態だと、右上の検索ボックスが「iTunes Storeを検索」となります。ここに、アーティスト名を原語表記で入れてみましょう。クラシックは外国のレーベルが多いですから、カタカナ表記ではほとんどヒットしません。日本人のアーティストの場合は、日本語表記でもローマ字表記でもたいていヒットするようになっています。この検索ボックス、入力補完の機能がありまして、途中まで入力すると、iTunes Storeに入っているアーティストの中から該当するものを候補として出してくれます。これ、結構重宝します。
さて、アルバムがあったとしましょう。ジャケット写真を付けたい楽曲を選んで、iTunes mini store(iTunes 下方のiTunes Store情報の表示欄)に当該アルバムが表示された場合は、何の工夫もなくジャケット写真が取得できる可能性が高いです。右クリックして「アルバムアートワークを入手」を実行しましょう。
iTunes mini storeに当該アルバムが表示されなかった場合は?これは、iTunes Store中のアルバム情報と、手元のiTunesに保存されているアルバム情報の照合がうまくできなかったことを意味します。この状態のままでは、ジャケット写真は取得できません。で、手元のiTunesのほうの楽曲情報を編集して、iTunes Store中のアルバム情報との照合に成功させてあげるわけです。
経験的に、ポイントは2つあります。
まず、アルバムのタイトルを完全に一致させること。「完全に」というのがミソで、記号の使い方、誤植も含めて完全に一致させる必要があります。
次に、アーティストを1人だけにすることです。クラシックの場合、指揮者とオーケストラというように、アーティスト情報に複数の演奏家を含めてしまいがちです。が、これだとほとんどうまく照合できません。iTunesは、「アーティスト」欄のデータがiTunes Storeのアーティスト名と完全に一致するかどうかを見ているようです。Eric EricsonやSwedish Radio ChoirはiTunes Storeにあっても、"Eric Ericson & Swedish Radio Choir" というアーティストはいないので、照合に失敗するわけです。こういう場合は、「アーティスト」をEric Ericson(またはSwedish Radio Choir)とし、「アルバムアーティスト」に Eric Ericson & Swedish Radio Choir と書きましょう。
これで、mini storeに当該アルバムが表示される可能性がかなり高くなるはずです。
…と、ここまで書いておいてなんですが、mini storeに正しくアルバムが表示されているのに、間違ったジャケット写真を取得してくるケースもあります。この場合のいい解決策は見つかっていません。あきらめて、Amazonあたりからジャケット写真を探すのがよいと思われます。
iTunes Storeで購入した楽曲の場合は、アーティストが Eric Ericson & Swedish Radio Choir みたいになっていても、ちゃんとmini storeに当該アルバムが表示されます。これは、たぶん、アーティスト名以外の情報(iTunes Store内での通し番号のようなもの?)を見ているのだと思われます。
2008年5月18日
Orphei Drängarの常任指揮者が交代
オルフェイ・ドレンガー(Orphei Drängar)はスウェーデンを代表する素晴らしい男声合唱団です。北欧のレーベルBISから何枚もCDが出ていて、日本の男声合唱団でも、この団のレパートリーを結構参考にしているのではないでしょうか。かつてはエリック・エリクソンが指揮していて、現在はロベルト・スント(Robert Sund)が常任指揮者を務めています。
ところが、この4月にスウェーデンで行われたツアーをもって、ロベルト・スントが指揮者を退いたようです。公式サイトの記事を読むと、40年以上この合唱団で歌い、20年以上指揮者を務めたとありますから、60歳は越えているでしょうか。ということは、年齢の問題かもしれません。
後任の指揮者には、これまたスウェーデンを代表する混声合唱団 Allmänna Sången を長年指導してきた女性指揮者のCecilia Rydinger Alinが就任することが、団員の投票によって決定しました。熊本で行われた第59回全日本合唱コンクール全国大会の審査員でしたので、姿を見た方も多いかもしれません。私もその一人です。9月から本格的に活動を行い、今年の12月にお披露目コンサートがあるようです。
4月23日にストックホルム・コンサート・ホールで行われたロベルト・スントの引退ツアーの最終公演は、5月1日にSveriges Radio P2で放送されました。聞き逃した!という人もまだあきらめるのは早いです。今月中なら、Sveriges Radio P2のアーカイブで聴くことができます。P2 Live Klassisktのアーカイブの中の5月1日(torsdag 1 maj 2008)の分です。Sveriges Radio P2のアーカイブの聴き方は以前に書いた記事を参考にしてください。保存期間は1か月しかありませんから、ロベルト・スントの最後の公演を聴くなら今しかありません。
2008年5月15日
ASIMOがオーケストラの指揮をした
Robot overlords taking to classical music
ホンダのASIMOはテレビ番組やコマーシャルでおなじみですね。二足歩行型のロボットです。
ASIMO君、ついにオーケストラの指揮者としてもデビューしたそうです。5月13日に、デトロイト交響楽団のメンバーを相手に Impossible Dream (アメリカでのホンダのCM曲)を振ったようです。リンク先にはそのときの写真が掲載されています。
ASIMO君、なかなか立派な指揮者ぶりです。最後にオーケストラのメンバーに向かって日本風のお辞儀をするところがなんとも可愛らしい。詳しくは以下の動画をご覧ください。
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